深翠抄

~おこしやす~

4 盆栽♪

 霧って……なんだか神秘的な雰囲気がありませんか。
 昨年の夏ごろに箱根を訪ねたときに霧の中を体験しました。強羅からさらに大涌谷方面へ坂をでんでんと上っている間にわたりに霧が立ち込めてきて、実際には人家のたくさんある処だったのに何となく「人里離れすぎ!」という気持ちになったことをよく憶えています。いささかひんやりとした肌触りも思い出されます。
 思えば私は小学生のころから霧というものに憧憬を抱いていて、黒板消し同士をぶつけあわせて疑似的な霧を作り出し、その中で感慨に浸ったりしていました。しかしそれは周りの人々には迷惑だったみたいで、学級会での糾弾の後、私は当日付けで黒板係を罷免されました。小学校のクラスの係を罷免されるってそうそうない。
 
 霧といえばこのまえ夕食の支度にズッキーニを切っているとき「こんなのキューリのパチモンだからな……」という気持ちになったんですけど、この感じ、キャベツを食べるたびに思うやつと同じだ……と気づきました(私は白菜のほうが好きなので)。
 そのまま料理をしていたらテレビでたまたまofficial髭男dismの曲が流れ始めたので、
 
根菜♪
にんじんとだいこんの皮がむきづらい♪
辛いけど炒めたい♪
でも離れがたいのさ♪(←ここはその場では思いつかなかった)
 
 って歌いながら料理した。(うちにはなぜかピーラーがないので非常に困る)(下手な私の剥く野菜は二回りほど小さくなってしまう)
 その後も
 
軍隊♪
国の自衛の意図は嘘じゃない♪
辛いけど否めない♪
でも信じがたいのさ♪
 
 という替え歌を作ったりもしました。
 
↓没バージョン①
野っ菜♪
ネギの玉ねぎの味噌はお麩じゃない♪
……(思いつかなかった)
 
↓没バージョン②
盆栽♪
……(思いつかなかった)
 
↓没バージョン③
分配♪ 
私利の……(思いつかなかった)
 
以上です。おやすみなさい。